振動被害を訴える人はいなくなりました R5.9.15@Osaka
株式会社 響和
取締役 営業部長
稲田 博也 様
前日のタイガースリーグ優勝の熱気が冷め止まぬ中、大阪市浪速区日本橋に本社を構えられる㈱電響社様を訪ねました。同社様は、前面阪神高速高架橋から伝わる振動に長年お悩みであり(建物3階で最大震度3相当)、本社事務所の建替えに際し、地盤ではWIB工法、建物ではTMD(チューンド・マス・ダンパー)による振動対策を実施されました。今回、新本社事務所建設の指揮を執られた㈱響和 取締役 営業部長 稲田様、設計をされた㈱東畑建築事務所 主管 西槇様にお話を伺いました(以下、敬称略)。
E&D:新本社事務所の完成、誠におめでとうございます。新本社事務所での現在の振動の様子をお伺いできますでしょうか。
明るく開放的で静粛なロビーにてお話を聞くことができました。
稲田:私は新本社事務所5階の高速道路側で執務を行っていますが、振動を体感するのは、極々稀になりました。
E&D:以前の様子は如何でしたでしょうか。
稲田:以前は常に振動を感じ、社員には振動に慣れてもらわざるを得ませんでした。以前に比べれば、雲泥の差があります。
E&D:新本社事務所で現在働かれている社員様のご感想は如何でしょうか。
稲田:社員の誰一人として、振動被害を訴える人はいなくなりました。
E&D:今回新本社事務所を設計され、振動対策の点で最も気を配られた点は何でしょうか。
西槇:振動対策としてWIB工法とTMDを用いましたが、両者が相互に機能して初めて振動対策ができますので、設計時に両者の技術的情報交換がスムーズにいくことに最も気を配りました。そして、実際それが出来たと思っております。
E&D:振動対策の工事中、隣のビルオーナー様からも、同様な振動被害をお聞きしました。もし隣のビルオーナー様が振動対策をされるなら、WIB工法をお勧めいただけますでしょうか。
稲田様、西槇様、大変お世話になりました!
稲田:是非ともWIB工法をお勧めします!
新本社事務所の横を高速道路が通りますが、事務所内部はとても静粛で、振動を感じることはありませんでした。
(2024/01/17追記)
近代建築社様より発売の「近代建築」2024年1月号に、当物件が紹介されました。
当記事は、当物件の設計をご担当された東畑建築事務所様、ならびに当物件の施工をご担当された安藤ハザマ様がご寄稿されました。
詳しくは右写真または下記リンクをクリックしてください。