道路交通振動、鉄道振動、工場振動、建設作業振動、イベント振動などの環境振動を計測し、目的に応じて分析・評価を行います。
環境振動は、予測・評価・対策の観点からそれぞれの特徴を捉える必要があります。
対象物件の振動計測を実施し、振動源の特定および振動影響評価を行います。対象物件がどのような振動影響を受けているかを、目的に応じた評価指針に基づき評価します。
現状の振動源あるいは将来における新たな振動源により、対象物件・地域における振動が許容限度を超えると判明し、振動対策を講じる場合には、計測データから減振設計のために必要な情報を得て、対策工を設計します。また、対策後にも振動計測を行い、対策効果を確認します。
計測機器一覧
制作会社 | 加速度 ピックアップ |
データ収録 | 同期計測 | 測定周波数(Hz) |
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(株)小野測器 | NP-7310 | DS-2100 (XN-8100) |
4ch(簡易計測用) 24ch(直交3成分×8測点) |
0.4~100(±2.5%) |
(株)東京測振 | VSE-15A VSE-15D |
SPC-51(有線) WX-300(無線) |
15ch(直交3成分×5測点) | 0.2~100 |
計測内容と評価内容
評価項目 | 振動レベル | 居住性能 | 微振動 | |
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内 容 |
①環境影響評価 | 対象区域における振動レベルを計算し、下記の評価指針に基づき評価を行う。 | 下記の評価指針に基づき、建物内の居住性を評価する。 | 下記の評価指針に基づき、精密機器や精密加工、医療作業への振動影響を評価する。 |
②振動対策工の設計資料 | 計測値と評価指針を比較し、目標減振量を決定する。 | 居住性に影響を与えている周波数帯域を特定し、同帯域の目標減振量を決定する。また対策後の振動計測にて減振性能を確認する。 | 精密機器や精密加工、医療作業に影響を与えている周波数帯域を特定し、同帯域の目標減振量を決定する。 | |
評価値 | Lmax:振動レベルの最大値 L10:計測値の80パーセントレンジの上端の数値 |
1/3オクターブバンド毎の振動加速度最大値 | 1/3オクターブバンド毎の振動速度(rms値) | |
評価指針 | 振動規制法(環境省) 環境保全上緊急を要する新幹線鉄道振動対策について(環境省) |
建築物の振動に関する居住性能評価指針・同解説(日本建築学会) | Generic Vibration Criteria for Vibration-Sensitive Equipment, Colin G. Gordon, SPIE99 Evolving criteria for research facilities: I-Vibration |