事業所・施設への振動対策
近隣の住環境と工場生産活動の両立を実現
圧縮機製造工場の振動対策(R05.01業務完了 大阪府)
圧縮機
- 施工場所
- 大阪府
- 発注者
- ㈱加地テック様
- 施工者
- ㈱テノックス
対策内容
対策時期
(年月)
実施工期間
(日)
施工面積
(㎡)
総施工長
(m)
費用※
(円/㎡)
2020.07
24
830
1,431
41,145
※消費税は含まない。㎡当たりの費用は、対策深度によって物件ごとに変化します。
シミュレーション解析
対象地の地盤をモデル化し、近隣地区への振動影響を予測した。その結果、人が感じる大きさの振動(55dB以上)の発生が予測されたため、その振動を抑えるために必要なWIB工の対策規模を検討した。WIB工の設計図
解析の結果、3つの試運転場のうち、②③に対策をすれば、近隣地区への振動影響は十分に抑えられる予測となった。
振動レベル 近隣地区:工場東側振動レベル 近隣地区:工場南側
- 振動源
- 圧縮機試運転時の振動
圧縮機製造工場の新設に際し、圧縮機試運転場からの発生振動による近隣地区への振動影響が懸念された。
- 保全対象
- 近隣地区
新工場では3つの圧縮機試運転場が稼働予定であり、それぞれ型式の異なる圧縮機の試運転が予定されている。圧縮機の型式によって振動の周波数が変わるため、それらに対応した振動対策が必要である。その振動対策としてWIB工法が採用され、新工場の圧縮機試運転場の直下にWIB工を施工した。
- 対策工
- 版状WIB工(ハニカムセル型)
シミュレーション解析を実施し、近隣地区への振動影響を予測した。またWIB工で対策をした場合の減振効果を予測し、適切な対策規模(対策範囲、対策深度等)を決定した。
- 施工位置
- 振動源直下
振動解析の結果に基づき、新工場の圧縮機試運転場②および③の直下にWIB工を施工した。
- 対策効果
- 新工場の竣工後に振動計測を実施し、圧縮機試運転場からの振動影響を調査した。その結果、近隣地区での振動レベルが40dBを下回り、全く感じない程度の振動となっていることを確認した。