
事業所・施設への振動対策
鉄道沿いにて嫌振機器が稼働できる振動環境を創造
研究施設の微振動対策(R06.11施工 神奈川県)

施設内の加工イメージ
- 施工場所
- 神奈川県
- 発注者
- 大手ハウスメーカ―
- 施工者
- ㈱テノックス
対策内容
対策時期
(年月)
実施工期間
(日)
施工面積
(㎡)
総施工長
(m)
費用※
(円/㎡)
2024.11
21
619
1,424
70,000
※消費税は含まない。㎡当たりの費用は、対策深度によって物件ごとに変化します。

振動シミュレーション解析WIB工の設計図
対象地の地盤をモデル化し、対策後の振動予測を行った。対策後の解析モデルは、対策深度をGL-3m、6m、9m、12mと変化させ、それぞれの減振効果を予測した。解析の結果、目標達成のために適切な対策深度はGL-6mと予測され、その結果を設計図に反映した。研究施設には杭長17mの杭基礎が用いられ、WIB工はその周りを囲む設計とした。また狭隘箇所では径の小さい杭で対応した。


対策効果①:加速度波形対策効果②:振動レベル対策効果③:微振動評価
対策後は各振動源の加速度振幅が1/2~1/3程度まで低減した。建物範囲のいずれの測点でも約15dB(80%OFF)の減振量が得られた。減振対象とした8Hzの振動が1/5程度に低減し、嫌振機器の振動許容値(環境係数1)をクリアした。
- 振動源
- 鉄道振動・道路交通振動
敷地境界から約13m離れた軌道を走行する貨物列車や旅客列車、それに敷地境界から約40m離れた線路奥側の道路を走行するバスが振動源となっている。
- 保全対象
- 研究施設
研究施設内の嫌振機器(レーザー)を対象とした微振動対策を行った。
- 対策工
- 版状WIB工(ハニカムセル型)
- 施工位置
- 研究施設建物直下
研究施設の直下に杭基礎を取り囲む形状でWIB工を施工した。建物基礎構造と干渉し、WIB工が配置できない部分には、流動化処理土を打設した。
- 対策効果
- 保全対象が施設内の機械であるため、VC基準に基づく微振動評価を行った。建物範囲の振動が1/5程度まで低減し、嫌振機器の振動許容値(環境係数1)をクリアした。
