液状化対策の代表実績一例について、詳細な内容をご紹介します。
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岡山県南部の住宅地に戸建住宅を新築するに際して、液状化対策工としてWIB工が採用されました。当該地は軟弱なシルト質の干拓地であり、液状化の可能性が非常に高いとされていました。
ハニカムセル状に構築された地盤改良杭がセル内部の土を拘束し、地盤の歪みを抑制して地震動を低減します。セル内部では間隙水圧の上昇が抑えられ、地盤の液状化を防止します。
施主様の了解の元、施工前と施工後にバックホーによる加振試験を行い、WIB工の対策効果を確認しました。
加振試験
敷地内において、バックホーによる走行加振、およびバックホーのバケットによる鉛直打撃加振を行い、その際の地表面加速度を記録しました。
対策前に比べて、走行加振・打撃加振による地表面加速度が、水平・鉛直ともに1/5程度まで低減されていることが分かりました。これは震度に換算すると階級が1つ下がる(震度6→震度5)程度の減振に相当します。
間隙水圧の測定
対策後の打撃加振試験で、セル外部とセル内部の間隙水圧を、打撃点から同距離の地中においてそれぞれ測定しました。セル外部では、打撃加振時に間隙水圧の上昇が見られましたが、セル外部ではそれが抑えられており、液状化に対して効果的であることが分かりました。