WIB工法の特徴
WIB工法には、以下のような特徴があります。
①高い減振効果
- 振動対策の場合、性能設計※により、6dBから15dB超の減振目標量が可能です(1/2から1/7の振動へ低減)。
- 液状化対策の場合、地震動を1/5程度まで低減し、液状化を防止します。これは震度階級を1下げることに相当します。
- 軟弱地盤から発生する20Hz程度以下の低周波振動に対して、特に高い減振効果を発揮します。
※減振対象とする振動数帯域を設定して目標値まで減振する設計法です。
振動の減振量と減振率の対応
振動レベルと震度階の対応
②様々な振動への対応
- 環境振動に多い鉛直振動と、地震に多い水平振動に対応します。
- 道路交通振動、鉄道振動、工場振動、建設作業振動、イヴェント振動などの様々な環境振動に対応します。
- 3Hz程度から100Hz程度までの帯域において、減振対象とする振動数帯域を設定して減振します。
③広い適用度
- 新設・既設構造物のどちらにも対応できます。
- 物件に応じて、以下のいずれの場所にも施工が可能です。
発振源直下(道路/線路軌道/工場等)
受振側直下(住宅/事務所等)
振動伝播経路(敷地地盤/歩道等)
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④設計法
高い振動予測精度と目標減振量の達成が可能な性能設計法を用い、目標減振量を設定し、費用対効果の観点から最も適切なWIB工の諸元(形状、部材性能、品質等)の検討を行います。物件に応じて、以下の設計法を選択します。
- 簡易設計法(事前調査と設計事例のデータベースによる設計)
- 詳細設計法(事前調査に基づいたコンピュータ・シミュレーション解析による設計)
⑤複合効果
- 建物の基礎作りが同時にでき、土止め工・止水工との併用も可能です。
- 次の3つの効果を同時に発揮するので、対策コストをトータルで低く抑えます。
「振動対策」(環境振動の改善/地震力の低減)
「液状化対策」
「不同沈下対策」
⑥短い工期
WIB工厚さは薄く、改良深度が浅い場合が多い(通常10m程度以内)。
⑦少ない廃土
掘削をせずに原位置の土を主要材料として使用するので、廃土は改良柱体積の10%程度に収まります。
⑧環境への配慮
WIB工の施工は低振動・低騒音であるため、周辺環境にほとんど影響がありません。また、改良土は地下水汚染や二次公害がほとんどありません。